CLANNADは家族を持った大人こそ観るべき感動アニメ!あらすじとネタバレ考察

アニメ好きにとっては有名なアニメ制作会社・京都アニメーションですが、中でも異彩を放つ作品がCLANNADというアニメです。

CLANNADは人生』という格言があるほど深い物語性を持ったアニメであり、家族や人生について考えさせられる泣きアニメの金字塔的作品となっています。

最近だとお笑い芸人の田村淳さんが絶賛していたということでも話題になりましたね。

ちょっと前にはラブライブの良さに気づきラブライバーになったことでも有名でしたが、やはり良いものはどんな人の心にも響くものなんです。

この記事ではそんな神アニメであるCLANNADについて書いていきます。

ネタバレを含んでいますが、それでも動画として観る価値のあるアニメなのでぜひその良さを知っていってください。

『CLANNADは人生』と言わしめた感動アニメの金字塔

clannad

あなたは自分が幼かった頃のことを覚えていますか?

CLANNADという作品は家族というものを大きなテーマに掲げており、その主軸に沿った物語が繰り広げられていきます。

CLANNADはkeyというゲーム会社のノベルゲーム原作であり、同じくkey作品である『KANON』や『AIR』の原作者・麻枝准の最高傑作と呼び声高い作品です。

感動するアニメといえばこの作品が常にあげられるほどストーリーに定評があるアニメなんです。

CLANNADのあらすじ

不良少年であった岡崎朋也はある春の日、いつものように遅刻し周りに生徒の姿がない通学路を通ってたところ、見慣れない一人の少女と出会います。

彼の通う光坂高校は長い坂の上にあり、毎日そこを昇り降りしなくてはならないのですが、彼女はそこに一人立ち尽くしていたのでした。

見慣れないは少女は独り言をつぶやきます。

「この学校は、好きですか。

わたしはとってもとっても好きです。

でも、なにもかも……変わらずにはいられないです。

楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。

……ぜんぶ、変わらずにはいられないです。

それでも、この場所が好きでいられますか」

坂道の渚

そんな少女の、自分に向けられたわけではない言葉に朋也は返します。

「見つければいいだけだろ。

次の楽しいこととかうれしいことを、見つければいいだけだろ。

あんたの楽しいことやうれしいことは一つだけなのか?

違うだろ。

……ほら、行くぞ」

坂道の出逢い

朋也は先を歩き始め、少女・古河渚もそのあとに続き、彼らは長い坂道を登り始めることになるのでした…‥。

影二つ

渚は体が弱く、長い休学の末に昇級できず留年し、朋也と同じ高校三年生をもう一度始めることに臆病になり坂の下で立ちすくんでいたのでした。

朋也のあとに続いて歩くことで彼女の二度目の高校三年生が始まります。

そこからは朋也の友人などと仲良くなり、不安だった留年生活も楽しく過ごしていきますが、運命というものは残酷で、彼女はまた取り残されてしまうことになるのです……。

つらくても愛おしい、そんな坂道のような朋也と渚の人生が始まります。

この作品の物語は主人公の朋也が高校三年生の頃から始まりますが、最終的に朋也が就職し結婚し、子供ができて親になるところまで続いていきます。

朋也と渚が出逢い、友人らとの信仰を深め、そして恋愛関係へと発展していく。

そして彼らは一つになり、子をもうける。

それでも朋也には過酷な人生が待ち受けている。

それでも最後にはこれまでしてきた行いが功を奏し、街の言い伝えどおりの奇跡が起こる。

という話です。

かなり端折りましたが、本編はかなり長く、なんと全48話もあります。

感動するアニメとして名高いCLANNADですが、全体的にはコメディタッチの楽しいアニメです。

CLANNADは大きく二つに分けられており、それが『CLANNAD』と『CLANNAD-After Story-』。

無印の『CLANNAD』は前哨戦のような感じであり、本当の物語は『CLANNAD-After Story-』から始まると言ってもいいでしょうね。

CLANNADをネタバレ考察

同学年の友達は卒業してしまい、自分だけたった一人変わらずに取り残されてしまった渚は

『何もかも変わらずにはいられない』

というそんな不安を持ち、坂の前で立ちすくんでいたわけです。

坂というものを人生になぞらえている物語なので、渚は人生に迷っていたとも捉えることができるでしょうね。

そこに朋也が現れ、その背を追いかけて一緒に坂(人生)を登り始めるわけです。

渚が自らを奮起させるために自分に言い聞かせていた

「略)……ぜんぶ、変わらずにはいられないです。

それでも、この場所が好きでいられますか」

という独り言は、物語全体を語る上での伏線となっているというわけです。

変わらずにはいられない世界だけど、それでもこの場所(この世界)が好きでいられるか。

それは数年後の朋也の身に降り掛かってくるわけです。

何もかもを失って、それでも生きていくことができるのか。

それを朋也は試されます。

朋也は父親との確執を抱えており、それが数年後まで解決せずに物語の最後でようやく和解するというのも『CLANNADは人生』と言われる所以の一つだと思われます。

人生とは一筋縄では行かず、時間をかけることでしか解決のできない問題があるということを教えてくれます。

この物語は現実世界での物語と、精神世界での物語が同時進行的に綴られるのですが、最終回で朋也は精神世界の中、

『あのとき、あの坂道で、自分が声をかけなければ、渚は自分と出逢うこともなく、彼女に訪れる不幸もなかったんじゃないか』

と葛藤するシーンがあります。

最後朋也が作り出した精神世界は『あの日の坂道』であり、そのまま渚に声をかけずに二人で人生という坂道を登らないという選択を迫られているのです。

『あの日の坂道』で古河渚に声をかけないで他人同士だった世界もあったし、声をかけて『人生という坂道』を二人寄り添って登る世界もあった。

原作が選択肢でクリアを目指すノベルゲームであり、ゲーム版では選択次第では渚と仲良くなることもなくクリアすることもできます。

そんな『選択こそが人生を作っている』いう哲学がこのアニメにはあるのです。

アニメと原作とではラストなどが違っており、アニメで納得できなかったという人は原作の方をプレイしてみると理解を深められるかもしれませんね。

CLANNADのネタバレ泣きポイント!

この作品の泣きポイントは多すぎて書ききれません!(笑)

それでも5つほど上げるとしたら、

  1. 渚を残して朋也だけが高校を卒業してしまったシーン
  2. 朋也のプロポーズシーン
  3. 渚の出産シーン
  4. 朋也と娘・汐との旅行最後の夕焼けシーン
  5. 智也と父親の和解シーン

ですかね。

……5つじゃ足りない!!!

ってくらい泣きどころ満載のアニメなんです……。

5つにまとめてみて気づいたのですが、主な泣き所のほとんどが第一期の『CLANNAD』ではなく第二期である『CLANNAD-After Story-』にあるんですよね。

感動シーン目当ての人にとっては第一期は退屈に感じるかもしれませんね(それでも泣ける話やギャグシーンは面白いんですけど)。

ここから下は細かいネタバレが多く含めて解説していくので、ネタバレが嫌な人は飛ばしてください。

ーーーーーーココから細かい重大ネタバレ有りーーーーーー

渚を残して朋也だけが高校を卒業してしまったシーン

渚は体の弱さが原因となり、朋也とは一緒に卒業できずにまた留年してしまうわけです。

渚を一人置き去りにしてきてしまったという葛藤を抱えたまま卒業式を終えた朋也。

そんな朋也を渚は迎え入れ、「進める人は先に進むべき」だと優しく告げるのでした。

 

大切な人といつまでも同じ道を歩いていられると思っていた朋也の気持ちを思うと心が苦しくなります。

このシーンでは、朋也と渚は同じ道を歩きつつも『いつかは離れ離れになってしまう』という後の展開の伏線のようなものにもなっていると感じました。

学校の卒業とはゴールでもありスタートでもあるということを考えると、学校からの門出というものは尊いものなのでしょう。

それから、学校卒業関係で何かつらい過去などある人はここで考えさせられることもあるかと思います。

『退学』や『進学できなかった』など、学校関係の出来事ってトラウマや後悔に繋がりやすいですからね……。

朋也のプロポーズシーン

高校卒業から数年後、朋也は父親との確執から逃れることができないと葛藤し、疲弊していました。

そんなところを渚の言葉により癒され、生涯のパートナーは彼女しかいないと感じ、朋也は渚にプロポーズをするのでした。

渚はそれを受け入れ、とある夏の日、彼らは一つとなります。

 

結婚することをゴールインするということもありますが、『この人しかいない』という人と一緒になることで、人間としての一つの完成を見るのだと私は思います。

卒業と同じく、結婚とはゴール地点でもありスタート地点でもあるんです。

そこからまた新たな人生が始まっていくんですからね。

卒業のとき一度置いてきてしまった渚とまた同じ道を歩き始めるための象徴的イベントだとも感じました。

渚の出産シーン

渚は朋也の子をもうけ、自宅出産することになりますが、体の弱かった渚は出産の消耗に耐えられず命を落とします。

朋也は産まれたばかりの娘・汐とともに残されてしまうのでした。

 

大切な人を目の前で亡くすということは、多くの人にはあまり経験がないのではないかと思います。

だから想像でしかその悲しさを感じ取ることはできないと思います。

しかしそれまで渚は一番の重要キャラクターとして存在し、主人公・朋也に嫌でも感情移入した状況であるからこそ、その衝撃は大きいものでした。

出産というめでたいはずの出来事が悲劇に変わってしまうのはなんとも物悲しいものです。

朋也と娘・汐との旅行最後の夕焼けシーン~帰路

渚が死んで以降、朋也は生きる活力を失い、汐のことも渚の両親に預け一人で堕落した生活を行うようになっていました。

それから五年後、、渚の両親二人の考えで朋也は汐と二人で旅行に出かけることになります。

最初は嫌々だった朋也も、旅行先で待ち受けていた自分の父親の母(=祖母)に父親が苦労して自分を育てたという話を聞き、改心。

旅の果てに辿り着いた菜の花畑で汐と気持ちを通わせ、朋也はそこで初めて父親になったのです。

祖母に感謝を告げ、電車での帰路の最中、朋也は汐に母・渚のことを話します。

渚とはどういう人だったのかということを話すにつれ、朋也は妻とのかけがえのなかった日々を思い出し、感情が抑えきれなるのでした。

それでも今は汐という娘がいると思い直し、涙を拭き、前に進むことを決意するのでした。

 

このシーンは誰か大切な人を亡くしてしまった人は要注意な場面ですね……。

特に電車のシーンは涙腺崩壊必至です。渚との思い出を思い出して涙するシーンはヤバいです……。

世界で一番大切なものを失って、改心して立ち直るまでに五年という長い月日が経ってしまいました。

しかしそこで朋也は大切なものが自分にまだ残っているということを知るわけです。

智也と父親の和解シーン

汐との旅から少し経ち、自らの父親とも和解をしなければならないと思っていた朋也は遂に数年越しに父のもとへと向かいます。

数年ぶりの家、変わってしまたような少しも変わっていないようなその場所で父と向かい合い、「あんたはもう十分頑張ったから実家に帰ってもいいんじゃないか」と言います。

すると父は「俺はもうやり遂げたんだろうか」と、自分が息子(=朋也)を育て終えたのかという葛藤を前にし、朋也は父を完全に許します。

親子関係の確執を完全に解消し、故郷へ向かう父を見送っていくのでした。

 

親との確執、そして年を経ての和解。

それがよく描かれている良いシーンでした。

今、親の関係がうまく行っておらず疎遠となっている人にとっては考えさせられるシーンとなっているのではないでしょうか。

子供の頃に不満に思っていた親の言動も、自分が大人になったり親になったりしてみて初めてその真意がわかるということもあります。

親への感謝というものは、大人になってからこそ実感できるものです。

ーーーーーーココまで細かい重大ネタバレ有りーーーーーー

この作品をおすすめしたい人

この作品を観るべきだと思う人は、『家族関係に問題を抱えている人』『これから家族を持つ人』『これから親になる人』『恋人を失ってしまった人』などですね。

この作品は子供の頃に観て、「良いなぁ」と思っても数年後大人になってもう一回観てみるとさらに良く感じるというのが特徴です。

あなたが子供なら将来に感じ方を変わることを体験するために、あなたが大人なら大切なものを思い出すため観てみてください。

家族というものを、『子供の視点』『夫婦の視点』『親の視点』から描いており、各視点の幸せや苦労をところどころに見ることができるんです。

家族というものがテーマなために、自分が大人になり結婚し子を持つようになるとさらに心の深くに突き刺さる物語になっているのです。

物語のそのどれかは、今現在のあなたの人生で大切なものの物語かもしれません。

長いアニメですが、絶対に損はしませんからぜひ観てみてください。

まとめ

CLANNADは一期と二期で五十話近い話数を誇る作品なのですが、その中に多くの感動が散りばめられており、京都アニメーションの美麗な作画も相まってとても見応えのある作品になっています。

「癖のある絵」だと敬遠されがちなCLANNADというアニメですが、そんなのすぐに慣れます。

もしも絵の好き嫌いで避けているのなら、それは人生の半分損しているのかもしれませんよ。

なぜなら『CLANNADは人生』なんですから。

そして一度観たという人も時を経て再度見直してみてください。

新たな発見をしたり、前にはなかった感想を抱けるかもしれませんよ。

CLANNADは家族や人生について考えるようになった人におすすめの作品です。

ぜひ観てみてください。